地方競馬の予想の仕方は?中央競馬との違いから見るべき要素まで解説
今回は、地方競馬を予想する際に抑えておきたいポイントをご紹介します。
地方競馬は中央競馬よりも予想が難しいと思われがちです。
その理由は、地方競馬は中央競馬とは見るべきポイントや重視すべき要素が大きく異なるため。
多くの人が中央競馬の予想の仕方のまま地方競馬の予想をしているため、見当外れな予想をしてしまうのです。
そこで本記事では、地方競馬の予想の仕方を詳しく解説します。
まずは中央競馬との違いや地方競馬ならではの特徴を押さたうえで、具体的にどこを見て予想すればいいのかを順番にご紹介。
地方競馬で見るべきポイントが分からない方でも、この記事を読めば予想の組み立て方が見えてくるはずです。
地方競馬攻略の第一歩として、ぜひ最後までご覧ください。
目次
地方競馬特有の特徴
地方競馬の予想方法を身につけるには、まず地方競馬ならではの特徴を理解することが欠かせません。
地方競馬には、コース形態や所属騎手・馬場傾向など、中央競馬とは異なるポイントが数多くあります。
そのため、中央競馬の予想方法をそのまま当てはめるのではなく、まずは地方競馬特有の特徴から押さえていきましょう。
地方競馬特有の特徴は以下の4つ。
- コース形態
- 活躍する血統
- トップジョッキーとそれ以外の格差
- 過去の傾向通りになりやすい
以上の特徴を把握しておくことが、地方競馬で勝てる予想を習得するための第一歩。
それぞれについて詳細に解説をしていきますので、ご確認ください。
コース形態
地方競馬特有の特徴としてまず押さえておきたいのが、以下の2つ。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| ほとんどの会場が ダート(砂) |
地方競馬場全15会場のうち、 盛岡競馬場の一部コース以外がダート馬場 |
| 1周距離・直線が短く 小回りなコースが多い |
1周1,000~1,200mのコースがほとんど。 加えて、直線が200~300mと短い |
地方競馬のコースはほとんどがダートで、中央競馬の芝コースと比べてタフな馬場状態なため、スピードだけでなくスタミナやパワーも重要になります。
さらに、1周の距離や最後の直線が短い競馬場が多く、コーナーを何度も回る小回りコースへの対応力も欠かせません。
そのため、単純な能力比較だけでなくダート適性やパワー、小回りを器用に立ち回れるかどうかまで確認することが地方競馬予想の基本となります。
活躍する血統
中央競馬とコースの特徴が違えば、活躍しやすい血統にも違いがあります。
そこで、2025年のデータをもとに地方競馬で勝率の高かった血統をランキング形式でまとめましたので、ご確認ください。
| 産駒 | 勝率 | 勝利数 | 主な代表馬 |
|---|---|---|---|
| シニスターミニスター | 15.1% | 231勝 | ・ライオットガール ・グランブリッジ |
| ドレフォン | 13.1% | 208勝 | ・ミッキーファイト ・ラムジェット |
| キズナ | 12.8% | 152勝 | ・ナチュラルライズ ・ハピ |
| コパノリッキー | 12.2% | 251勝 | ・ジュゲムーン ・コパノサントス |
| ホッコータルマエ | 11.9% | 274勝 | ・ナイトオブファイア ・ブライアンセンス |
勝率3位のキズナは中央競馬でも活躍馬を多く送り出している血統ですが、それ以外は中央競馬ではあまり見かけない産駒が並んでいます。
中でも注目したいのが、勝率1位の血統であるグランブリッジです。
2021年9月にデビューし、2戦目からダート路線へ転向。
その後、未勝利戦・1勝クラスを勝ち上がり、徐々にダート適性の高さを示していきました。
さらに、2023年にはTCK女王盃(JpnⅢ)とエンプレス盃(JpnⅡ)を連勝。
地方交流重賞でも結果を残し、ダート牝馬のトップへと上り詰めました。
このように、中央では結果を残せなかった馬が地方に身を移すことで頭角を表すこともあります。
地方競馬で勝つためには、血統についても把握しておきましょう。
トップジョッキーとそれ以外の格差が激しい
地方競馬は、中央競馬よりもトップジョッキーとそれ以外の格差が激しいのが特徴。
理由としては、以下が挙げられます。
- 実力のある騎手に騎乗依頼が集まる
- 騎手は集まった依頼の中から、騎乗する馬を選ぶことができる
- レース数が圧倒的に多く、経験の差が広がり続ける
地方競馬では、調教師や馬主が少しでも勝率を高めるために、実績のある騎手へ騎乗を依頼します。
中央競馬では、馬主や厩舎との関係、継続騎乗などさまざまな事情が絡むため、騎手が単純に「一番勝てそうな馬」を自由に選べるとは限りません。
地方競馬では、そういったしがらみが少ないため、勝てる可能性が高い馬を選びやすく、レースに出走する機会も自然と増えていきます。
レース経験が増えれば、馬場状態から展開を予想する力が身につくため、着実に実力を伸ばしていくことができます。
一方で、実績の少ない騎手や経験の浅い若手騎手には依頼が集まりにくく、上位騎手が選ばなかった馬に騎乗するケースも少なくありません。
そのため、レースに出走する機会が増えず、勝負勘がなかなか身につきません。
よって、トップ騎手とそうではない騎手の格差が広がり続けていくというわけです。
地方競馬では、中央競馬以上に騎手の力量が結果を左右しやすいため、予想の際は確認するようにしましょう。
上位人気で決着しやすい
地方競馬は、中央競馬よりも上位人気で決着しやすいという特徴があります。
その理由は以下の3つ。
- クラス分けが細かいので、実力の逆転が起きにくい
- コース形態がシンプルで、展開を左右する要素が少ない
- 上位騎手の必勝パターンが決まっている
地方競馬は、中央競馬よりも細かくクラス分けされているのが特徴です。
中央競馬のクラス分けが4段階なのに対し、地方競馬では10〜15段階ほどに分けられており、実力の近い馬同士が対戦しやすい構造。
そのため、能力差が大きく離れた馬同士が走るケースが少なく、大番狂わせが起きにくい傾向があります。
加えて、地方競馬場は「ゴール前の急坂」や「長い直線」といった、展開を大きく変える要素が少ないコースがほとんど。
能力や適性がそのまま結果に反映されやすく、人気順通りに決着しやすい理由の1つとなっています。
さらに、先ほどお伝えした通り、経験豊富な上位騎手は各競馬場の特徴や仕掛けるタイミングを熟知しているため過去の傾向通りに勝ち切る確率が高くなるのです。
特徴を踏まえたうえでの予想の仕方
地方競馬特有の特徴を押さえたら、いよいよ具体的な予想の仕方について解説していきます。
本記事では、以下の5つの要素ごとの予想方法を紹介。
- コース特徴
- 馬場状態
- 血統
- 脚質
- 過去傾向
この中のどれか1つを参考にするのもいいですが、複数の要素を組み合わせることで予想の質が上がります。
それぞれの要素に目を通し、自分なりの組み合わせを見つけてみてください。
コースの特徴
まずはじめに押さえておきたいのが、コースの特徴。
下記に、地方競馬の全会場の特徴をまとめましたので、ご確認ください。
全競馬場の特徴
| 競馬場 | 1周距離 | 直線距離 |
|---|---|---|
| 門別 | 外回り:1,600m 内回り:1,376m |
外回り:330m 内回り:218m |
| 帯広 | 直線のみ | 200m |
| 盛岡 | 芝:1,400m ダート:1,600m |
芝:400m ダート:400m |
| 水沢 | 1200m | 245m |
| 浦和 | 1,200m | 200m |
| 船橋 | 外回り:1,400m 内回り:1,250m |
300m |
| 大井 | 外回り:1,600m 内回り:1,376m |
外回り:296m 内回り:288m |
| 川崎 | 1,200m | 300m |
| 金沢 | 1,200m | 236m |
| 笠松 | 1,100m | 201m |
| 名古屋 | 1,180m | 240m |
| 園田 | 1,051m | 213m |
| 姫路 | 1,200m | 230m |
| 高知 | 1,100m | 200m |
| 佐賀 | 1,100m | 200m |
どの競馬場にも共通しているのは、1周の距離や最後の直線が短く、小回りなコースが多いということ。
中央競馬場のコースでは直線が長いため、ラストスパートで巻き返す余地があります。
一方、地方競馬では直線が短いため、スタート直後にどの位置を確保できるかが非常に重要です。
出遅れて後方に置かれてしまうと挽回する時間が少なく、そのまま不利な形でレースを終えるケースも珍しくありません。
また、コーナーが多く小回りな分、外を回されると距離ロスも大きくなります。
そのため、地方競馬ではスタート後の位置取りやコーナーでの立ち回り、ロスなくインコースを通れるかどうかまで確認することが重要です。
ただし、すべての競馬場が同じ特徴を持っているわけではありません。
例えば、船橋競馬場のようにスパイラルカーブを採用しているコースでは、コーナー出口で馬群が広がりやすく、外を通った馬でも力を発揮しやすい場面があります。
※船橋競馬場のスパイラルカーブ
そのため、「地方競馬=小回り」と一括りにせず、競馬場ごとのコース形態や位置取りの傾向まで把握したうえで予想することが大切です。
馬場状態
地方競馬を予想するときは、中央競馬以上に馬場状態を重要視しましょう。
なぜなら、砂の状態が変わるだけで好走する馬のタイプまで大きく変わるからです。
砂が乾いている良馬場では地面が柔らかいため、前へ進むのにパワーやスタミナが必要になります。
一方、雨が降って砂が水分を含むと、馬場が締まって走りやすくなります。
すると普段より時計が速くなり、スピードのある馬が力を発揮しやすくなるのが特徴。
そのため、良馬場では強かった馬が苦戦し、スピードを生かしきれなかった馬が好走するケースがあります。
以上を踏まえると、馬場状態毎に狙いたい馬のタイプは以下のとおり。
| 馬場状態 | 狙う馬のタイプ |
|---|---|
| 良馬場 | 馬体重が重いパワータイプ (馬体重500以上の大型馬) 過去に同じ競馬場の 良馬場レースでの 勝利経験がある |
| 良馬場 | 持ちタイムが早い逃げ馬 キレのある走りができる馬 (馬体重が445kg以下・ピッチ走法の馬) |
地方競馬では、馬場状態は結果を大きく左右する要素の1つ。
予想するときは、馬の能力だけでなく馬場状態まで確認するようにしましょう。
騎手
先ほどお伝えした通り、地方競馬は上位騎手とそれ以外の騎手の格差が激しいという現状があります。
もう1つ覚えておいてほしいのが、競馬場ごとに活躍する「ご当地騎手」の存在。
地方競馬では特定の競馬場での勝率が高い騎手が存在します。
上位騎手と合わせて覚えておくことで、地方競馬攻略に近づきますので、覚えておきましょう。
下記に、各競馬場で活躍する騎手をまとめておきましたので、ご確認ください。
※帯広競馬場は直線コースのみという特殊ケースなので除きます。
競馬場ごとに勝率の高い騎手
| 競馬場 | 騎手名 | 勝率 |
|---|---|---|
| 門別 | 石川倭 | 21.8% |
| 盛岡 | 山本聡哉 | 22.7% |
| 水沢 | 山本聡哉 | 22.7% |
| 浦和 | 笹川翼 | 23.8% |
| 大井 | 笹川翼 | 23.8% |
| 船橋 | 矢野貴之 | 22.2% |
| 川崎 | 野畑凌 | 15.2% |
| 金沢 | 吉原寛人 | 30% |
| 笠松 | 渡辺竜也 | 21.5% |
| 名古屋 | 望月洵輝 | 20.2% |
| 園田 | 吉村智洋 | 24.9% |
| 姫路 | 吉村智洋 | 24.9% |
| 高知 | 赤岡修次 | 25.0% |
| 佐賀 | 飛田愛斗 | 25.4% |
このように勝率の高い騎手には騎乗依頼が集まりやすく、能力の高い馬に乗れる機会も増加。
そこに、競馬場ごとの特徴や勝ちやすいレース運びを熟知した騎手の技術が加われば、好走する可能性はさらに高まります。
そのため、地方競馬を予想する際は馬の能力だけでなく「その競馬場で勝率の高い騎手は誰なのか」まで確認することが重要。
競馬場ごとの上位騎手を押さえておくことは、地方競馬を攻略するうえで欠かせないポイントの1つなので、ぜひ覚えておきましょう。
脚質
続いては、地方競馬で活躍する脚質について。
これまでお伝えしたコースの特徴と馬場状態をかけ合わせると、地方競馬で活躍しやすい脚質は以下のように考えられます。
| 特徴 | 脚質 |
|---|---|
| 小回りコース × 良馬場 |
先行馬 |
| 小回りコース × 不良馬場 |
逃げ・先行馬 |
| スパイラルカーブコース × 良馬場 |
逃げ・先行・差し |
| スパイラルカーブコース × 不良馬場 |
逃げ・先行 |
どの馬場状態でも活躍するのは、先行馬。
地方競馬は最後の直線が200〜240m程度と短い競馬場が多く、後方から一気に差し切るには距離も時間も足りません。
さらに、前を走る馬は視界を確保しやすく、自分のリズムで走れるのも大きなメリット。
一方、後方を走る馬は前の馬が蹴り上げた砂や泥を受け続けるため、視界や走るリズムを乱される可能性があります。
ただ、スパイラルカーブが採用されているコースの場合、差し馬が好走する可能性が見えてきます。
スパイラルカーブは、コーナーの入口より出口の方が緩やかな形状になっているため、3〜4コーナーで馬群が外へ広がりやすいのが特徴。
その結果、内側に進路ができ、後方にいた差し馬がそこを突いて伸びてくるケースもあります。
そのため、地方競馬ではまず先行馬を中心にチェックしつつ、スパイラルカーブが採用されている競馬場では差し馬の可能性も考えておきましょう。
過去傾向をチェック
先ほどもお伝えしたとおり、地方競馬は過去傾向通りになりやすいのが特徴。
ということは、会場毎の過去傾向を把握しておけば0から予想する手間を省くことが可能です。
例として、競馬場毎の1番人気の勝率をまとめておきましたので、ご確認ください。
| 競馬場 | 1着率 | 連対率 | 3着率 |
|---|---|---|---|
| 門別 | 45.6% | 67.0% | 78.8% |
| 盛岡 | 44.2% | 64.4% | 76.3% |
| 水沢 | 43.9% | 62.4% | 73.7% |
| 浦和 | 41.0% | 61.8% | 74.8% |
| 船橋 | 44.5% | 65.2% | 74.5% |
| 大井 | 44.2% | 64.5% | 75.8% |
| 川崎 | 44.3% | 65.4% | 75.6% |
| 金沢 | 50.5% | 70.5% | 79.8% |
| 笠松 | 45.6% | 67.0% | 78.3% |
| 名古屋 | 43.4% | 63.9% | 75.6% |
| 園田 | 46.1% | 66.5% | 78.2% |
| 姫路 | 42.4% | 67.0% | 79.5% |
| 高知 | 43.4% | 64.9% | 75.2% |
| 佐賀 | 48.3% | 69.0% | 80.4% |
どの競馬場でも、1番人気の勝率は40%を超えています。
中でも金沢競馬場は50%を超えており、1番人気の信頼度が高い競馬場と言えるでしょう。
競馬場ごとの1番人気の勝率を把握しておくだけでも、予想の精度を高める材料になります。
地方競馬を予想する際は、競馬場ごとの傾向として頭に入れておきましょう。
まとめ
今回は、地方競馬を予想する際に押さえておくべきポイントをご紹介してきました。
地方競馬には地方競馬の予想の仕方があります。
中央競馬では通用していた知識が、地方競馬では通用しないと思った方がいいでしょう。
そのため、地方競馬で勝ちたいと考えている方は初めに紹介した「地方競馬特有の特徴」を把握するところから始めましょう。
ここでもう1度おさらいしておきます。
- 地方競馬特有の特徴
- コースのほとんどがダートで、小回りなコースが多い
- 中央競馬と活躍する血統が違う
- 上位騎手とそれ以外の格差が激しい
- 人気順通りの決着になりやすい
この特徴を押さえることが、地方競馬攻略の第一歩。
本記事を繰り返し読んで、頭に入れておきましょう。
地方競馬の予想の仕方の記事を読んだ方へ





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